里山の米作り 減農薬栽培米

2016年 ヒノヒカリ
減農薬栽培に取組む、日々の農作業と稲の成長記録の紹介。
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        ◆ 種子は毎年原種を購入 ◆
 
ヒノヒカリ種子注文…
2月10日電話でJA安心院支店へヒノヒカリ種子40キロを注文。
自分の田んぼで取れた籾を来年の種子にする方が多いですが、
かわの農園では、毎年JAからヒノヒカリの原種を購入し苗を育てています。
写真は種子の生産物審査証明です。1袋(20㌔)に1枚付いていました。
◆◆◆ヒノヒカリの種子◆◆◆
生産物審査証明 生産物審査証明
                                   ◆ 田んぼの整備 ◆          
 
  ◆◆◆田んぼの排水作業◆◆◆ 田んぼの溝上げ(4月)
3月7日…コウラダ田んぼが乾くようにクワとスコップで溝あげ、土を運搬車に積込み低いところへ広げました。
3月8日…スコップで大坪の溝上げ
4月8日…渕ノ上の排水路をイノシシが荒らして埋まっていたのでバックホーでさらえ土羽をバケットで押さえキレイに整えしました。
4月29日…渕ノ上の農道整備
水溜りの出来た凸凹の道をバックホーでキレイに整地。
バックホーがあると便利、借物です。
 
溝開け 整地 溝開け
スコップとクワでコウラダの溝上げと整地
溝上げ 排水路掃除 農道整備
大坪の溝上げ 渕ノ上の排水路の整備 渕ノ上の農道整備
       

        ◆ 田んぼの準備 ◆
田んぼの耕起
昨年~今年3月までに殆どの田んぼの一回目の後期を済ませていたので、残っていた渕ノ上31.7aを5月5日に耕起。
ほかの田んぼは4月~5月にかけ2回目の耕起。
春田耕起 渕ノ上31.7a 2回目の耕起
大坪31.7aの1回目の耕起 渕ノ上19.6a2回目耕起
元肥散布
5月25日…渕ノ上31.7a
5月27日…渕ノ上12.7a、大坪、新貝、コウラダ
5月28日…宮田、前田、小平口、渕ノ上8.5a
5月31日…渕ノ上5.4a・19.6a
元肥 元肥の成分 元肥散布
JAの有機入りヒノヒカリ専用肥料を10a当り40キロを目安に散布。
肥料成分・・・窒素12% リン酸12% カリ10%
水取(荒掻き)
5月25日…渕ノ上31.7a
5月27日…渕ノ上12.7a、大坪、新貝
5月28日…宮田、前田、小平口、渕ノ上8.5a、コウラダ
5月31日…渕ノ上5.4a・19.6a
水取 水取 水取
前田(向中畑)9.4a…水取前と水取後 新貝13.0a 
代掻き
5月30日…新貝13.0a、渕ノ上12.7a・31.7a・8.5a、宮田6.6a、前田9.4a
5月31日…渕ノ上5.4a(荒代同時)
大坪30.7a、コウラダ18.8a、小平口1.7a
6月03日…渕ノ上19.6a
代掻き 代掻きが出来ました。 代掻き
渕ノ上31.7aの代掻き、横に掻いた後、縦に掻いて仕上げます。
洗車
6月3日…泥だらけのトラクター2台を洗車しました。
ハローの爪がかなり減っているので交換が必要かも・・・
クボタL2202 水田ハロー ヤンマートラクターF-20

                                 ◆ ヒノヒカリの苗作り ◆        
種子消毒(農薬は使いません)
4月23日…
種子40キロを4㌔に小分けし温湯消毒器で消毒、種子を60度のお湯に10分間浸けます。
芽だしのため水路に浸けるのは26日の予定なので、消毒した種子を洗濯機で脱水し、種子が痛まないように冷房の効いた倉庫で保管します。
種子の小分け
種子の芽だし
4月26日…5月5日の播種に間に合うよう水路に浸け、芽だしをします。
5月04日…適度に芽が出たので水路から揚げ、洗濯機で脱水し水分を飛ばし播種出来るようにします。種まきは明日、一人では出来ないので子供や友達に加勢してもらいます。
洗濯機で脱水

バックホー 苗代準備
5月2日…いつもの場所渕ノ上12.7aに苗代を作る予定でしたが、この時期に、誰かが水路に水を通したために田んぼに水が入り苗代に出来なくなりました。昨日の夕方まで乾いていたのですが・・・
急きょ渕ノ上19.6aに苗代を作りました。トラクターで耕し、運搬車で転圧、バックホーで整地・仕切り畦を作り完成。
5月2日苗代準備完了

播種機 今から種蒔 播種 種蒔・苗代作り
5月5日…妹夫婦・長男と長男の友達2名・次男・長女の7人ででヒノヒカリの種蒔。
今年は加勢人が多いの一回で265枚播種。

1箱当り播種量は150g。
苗箱を軽トラとトレーラーに積込み、田んぼに運んで、田んぼに並べます。
並べた苗箱にアーチをかけ、ビニールで覆い苗代完成。
苗代の周りを畦波板で囲んで作業終了。

今年は、にぎやかな種蒔でした。種蒔のあとは、皆で焼肉。楽しい時を過ごしました。

トラクターで牽引しているトレーラーは、近所の方から無料で譲り受けました。捨てるはずだったそうです。
二ビールで覆い。 ビニールで覆い ビニールが飛ばんようしゃんと踏んで!
土を寄せ…ビニールが風で飛ばんように踏んで踏んで! バックホーで仕切りの畦作り。 苗代完成
僕、次男です。 トラクターでトレーラを牽引。 作業終了…トレーラーに乗ってこれから帰宅。

苗の生育状況
 5月10日…種蒔から5日目、芽が出揃いました。
5月13日…1センチ程になりました。
生育にバラツキがでました。
5月16日…長いものは5センチ以上、初期に水を当てすぎたのが原因で生育にバラツキが出てしまいました。
この位になると、カビの影響も受けなくなります。
5月19日…バラツキがだいぶなくなりました。
5月23日…ビニールの覆いを取りました。
今年も良い苗が出来ました。
5月31日…1回目の農薬使用
苗264枚に殺菌・殺虫剤のブイゲットプリンスを1箱当り50g散布。
今年、農薬を替えました。
  
ヒノヒカリの苗 ヒノヒカリ苗 ヒノヒカリの苗
5月10日 5月13日 5月16日
ヒノヒカリ苗 ヒノヒカリ苗 ヒノヒカリ苗
5月19日 5月23日 5月31日
殺虫殺菌剤 殺虫殺菌剤のブイゲットプリンス ブイゲットプリンス散布
ブイゲットプリンス 苗箱に散布
   
        ◆ 田植と稲の生育状況 ◆
 
◆◆中古ですが田植機を入れ替えました◆◆◆ 田植
田植機入れ替えました。昨年8月ヤフオクで50万円で落札、広島まで取に行って来ました。使いやすいです。
6月02日…渕ノ上31.7a・12.7a、
新貝13.0a、大坪30.7a
6月03日…渕ノ上5.4a・8.5a、宮田6.6a
前田9.4a、小平口1.7、コウラダ18.8a
6月05日…渕ノ上19.6a
はなれた田んぼへは田植機を軽トラに積んで移動します。
田んぼへの出入りと軽トラへの積込みが一番緊張する時です。
育てた苗は264枚、使用した苗は248枚でした。10a当りの使用枚数は15.7枚でした。

除草剤散布(2回目の農薬使用)
今年の除草剤は、イノーバを使用。田植機に取付けた散布機で散布しました。
10a当り散布量…1㌔

  
田植 田植 田植
向中畑(前田)9.4a 積込み 軽トラで移動
除草剤 除草剤散布機 除草剤散布
泥だらけの田植機 田植機洗車 田植機洗車 田植洗車
6月05日…今年の田植がすべて終了。
動力噴霧器でキレイに洗車。
2.3haほど植え使用時間は15時間ほどでした。
 
     

稲の生育状況
6月3・5日…田植後の田んぼです。除草剤がよく効くように水をため、湛水状態を2週間ほど保ちます。
◆◆◆稲の生育状況◆◆◆
渕ノ上8.5a 渕ノ上31.7a 渕ノ上19.6a
6月14日…田植から9日目
苗が活着し緑色がわかるようになりました。
渕ノ上8.5a 渕ノ上31.7a 大坪30.7a
6月24日…田植から19日目
分げつが始まり緑がだいぶ濃くなってきました。
渕ノ上8.5a 渕ノ上31.7a 大坪30.7a
7月8日…あと1週間もすると最高分げつ期をむかえます。
初期の除草剤の効きが悪い田んぼあり。
後日、バサグラン(広葉雑草除草剤)を散布予定。
小平口1.7a、渕ノ上19.6a・5.4a・8.5a
新貝13.0aに雑草が繁茂。
初期の除草剤が上手く散布出来なかったのが原因・・・
雨の影響で田植機に取付た散布機が詰まり除草剤が出ないことがあるそうです。

3回目の農薬散布(バサグラン散布)
7月4日…小平口1.7a半分
7月17日…渕ノ上19.6aの半分・5.4aの半分・8.5aの3割、新貝13.0aの2割希釈倍数100倍で2本使用
7月19日…渕ノ上31.7aに20㍑
133倍で散布

バサグラン…広葉雑草専用の除草剤でヒエ等のイネ科雑草には効きませ。
    写真は渕ノ上19.6a
広葉雑草のコナギ・ミズアオイが繁茂しています。
散布後2日目で雑草が枯れ始めています。
この田んぼに雑草がこれだけ繁茂したのは初めてです。

田んぼの溝切り
田んぼの乾きをよくするために、JA農機で溝切機を99600円で購入。
7月19日…今日届いたので早速渕ノ上31.7aで使用。柔らかめの田んぼならきれいに溝が出来ます。
 
溝切機 稲の間に溝開け 溝切した田んぼ
7月28日…
土用干しが終わり湛水状態です。
最高分げつ期を過ぎ、丈も伸び始め茎の中に幼穂が出来始める、幼穂形成期に入る頃です。

8月1日、稲を超薄刃のカッターで削いで幼穂を調べると5㍉ほど、散布適期です。
穂肥え散布
8月1日…渕ノ上8.5a・12.7a・5.4a
19.6a、新貝19.6a、小平口1.7a
8月3日…渕ノ上31.7a、宮田6.6a、前田9.4a
値段は高いですが安心院有機栽培穂肥専用(有機入り化成肥料)を使用しています。
肥料成分
窒素14% リン酸3% カリ12%
     

かわの農園トラクターを買う!!
ヤフオクで2年ほど物色しましたが、良いものが無く、結局近所の農機具屋で購入。
8月1日にイセキ安心院店からトラクター
ISEKI GEAS 29sが届きました。29馬力、値段1,300,000円・・・
高い買物ですが、あと15年は農業をするつもりなので、これなら持つかな~と思い購入。15年位前のトラクターで使用時間は746hr、程度は良いと思います。

   

8月16日…
田植から2ヶ月と少し、穂肥えが効いて草丈も伸び葉も茂り色も濃くなっています。
今年は山際の田んぼに青虫が発生し葉をだいぶ食べています。
葉がなくなると収量にも影響しますが、農薬は散布せず満腹になって蛹になるのを待つだけです。

稲の株元の写真です。
一番右の写真を見ると穂袋がふくらんでいるのが良く解ります。この中に稲の穂があります。
出穂が近いと思います。

8月19日…
穂肥え散布から2週間と少し、出穂が始り、花も咲き始めました。
9月2日…過燐酸石灰160aに散布
穂がだいぶ、くるぶいたので10a当り20キロ散布しました。食味の向上と倒伏軽減の為に毎年散布しています。
デジカメが壊れていたのでH24の写真を流用しています。
9月8日…イノシシ避けのネット張り、電気牧柵だけではイノシシに荒らされるので内側にネットを張り竹でネットを支えます。これでも入る時は入ります。
9月23日…だいぶ色づいてきました。稲穂にはまだ青いもみが目立ちます。
今の所、トビイロウンカの気配はありません。
渕ノ上8.5a 渕ノ上31.7a 大坪…稲穂が頭を垂れています
10月始め…イノシシが田んぼの周りに出没、電気牧柵の外側を荒らしています。電線を水路の両側に張り、さらにネットを張り厳重な害獣対策をしています。
これでも、入られる事があります。
水路沿いに電気牧柵はりネットを取付 イノシシが荒らしています イノシシが斜面を壊しています
10月5日…稲の葉がまだ青々しているので収穫を遅らせていましたが、穂は青い籾が少なく刈取適期だと思います。

     ◆ 収穫作業 ◆   
◆◆◆ 稲刈り ◆◆◆    
籾運搬用コンテナ コンバイン用トレーラー コンバイン用トレーラー 今日から稲刈り!!
籾運搬コンテナを用意し、コンバインをトレーラーに積込み田んぼまで運搬。トレーラーは、お世話になる知人から頂きました。しんけん便利です。
10月17日…新貝・大坪
最近雨の日が多かったため田んぼの一部は、ドカドカでした。
軽トラで籾を運び、乾燥機に横付けしコンテから直接乾燥機に籾を移します。
14石と15石で乾燥・・・
水分は21%程で、かなり低めの水分です。稲は青々してますが、籾は熟しているようです。
10月8日…コウラダ
雨が降出したので今日の稲刈りはコウラダのみ。
10月11日…小平口・渕ノ上12.7a・31.7a
乾燥機の容量の関係で渕ノ上31.7aを少し残し。
今日もトレーラーでコンバイン移動、ほんと便利です。
マムシ 10月12日…渕ノ上31.7aの残り、渕ノ上19.6a・5.4a・8.5a
渕ノ上19.6aで今年2匹目のマムシ駆除。
田んぼの端々はドカドカでコンバインの足回りは泥だらけ。
10月15日…宮田・前田
これで、今年の稲刈りは終了!!!
稲刈りが終われば、泥だらけのコンバインの洗車・掃除・点検・整備です。

◆◆◆ 乾燥・籾摺り・選別・計量 ◆◆◆    
乾燥機は15石と14石、乾燥機した籾は籾摺り機で脱ぷし、計量選別機で計量・選別をします。
選別機の網は1.8mmを使用し屑米と玄米(製品)に選別します。
製品は計量器で30.5㌔に計量します。
乾燥・籾摺り 計量選別機 30.5㌔に計量中
乾燥機と籾摺り機  計量選別機  30.5㌔に計量中
計量選別機で計量した玄米は、昔から使用している台秤で再計量し間違いないか再確認しています。

籾摺り・・・
10月8日…新貝・大坪
製品71袋・屑米110㌔・反収8.12俵
10月9日…コウラダ
製品27袋・屑米50㌔・反収7.18俵
10月12日…渕ノ上12.7a・31.7a・小平口
製品74袋・屑米110㌔・反収8.03俵
10月15・21日…渕ノ上19.6a・8.5a・5.4a
製品48袋・屑米110㌔・反収7.16俵
10月21日…宮田・前田
製品23袋・屑米50㌔・反収7.19俵
合計
製品243袋・屑米430㌔・平均反収7.69俵
生籾の水分は21%~19%程とかなり低めでした。昨年に比べ減収となり屑米は多くなりました。
  
計量した米を昔から使っている台秤で再計量  
選別前の玄米 網から落ちた屑米 1.8mmの網で選別した玄米(製品)
選別前の玄米  屑米  選別後の玄米(製品)
籾摺りで出る籾殻は、枠を組んだトレーラーに積んで田んぼへ運び焼却。
籾殻を下ろすのはバックホーで掻き下ろしたので楽をしました。
これで今年の、米つくりは終了です。








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