里山の米作り 減農薬栽培米  

2016年 ひとめぼれ
減農薬栽培に取組む、日々の農作業と稲の成長記録の紹介。
写真をクリックすると大きく表示されます。


     ・・・種子は毎年原種を購入・・・
 
ひとめぼれ種子注文…
1月…電話でJA安心院支店へひとめぼれ種子20キロを注文。今年は作付面積が70.7aになります。
かわの農園では、毎年JAから原種を購入し苗を育てています。
ひとめぼれ種子 


                  ・・・田んぼの整備・・・
    
バックホーで農道等の整備
ニソの田んぼの農道をイノシシが壊して車が通れなくなりました。スコップとクワによる人力ではとても無理なので、知人にバックホーを借りる事に。
4月11〜12日でバックホーで農道の修復作業、前より広めに作りました。
4月17日〜20日にかけ向中畑のイノシシに壊された排水路の整備と電気牧柵の設置場所をかえる為に、上の荒廃田を整地。
1台欲しいです・・・
イノシシに壊されたニソの農道
ニソの農道をバックホーで修復,これで車が通れます。
 向中畑の電気牧柵設置場所と排水路の整備 


           ・・・ひとめぼれの苗作り・・・      
   
苗代準備
4月16日…ようやく乾いたので苗代にする場所をトラクターで整地後、クローラー式の運搬車で転圧し苗代作り。
ひとめぼれの苗代作り(宮田6.6a)
 種子消毒(農薬未使用)
4月17日…毎年お世話になる知人宅で種子の温湯消毒をしました。
4`づつ4袋に分け温湯消毒。
消毒後、芽出しのため水路に浸けました。10日程で芽が出ると思います。
  
種子の小分け 種子消毒 種子の芽だし
 種まきと苗代作り
4月23日…芽が適度に出揃ったので籾を上げ洗濯機で脱水
4月25日…苗箱140枚に土入れ。
4月26日…種まき・苗代作り
妻・娘・母の4人で作業。20`を播種機に入れ播種、播種枚数115枚。
軽トラに積込んで田んぼへ・・・
◆苗代に苗箱を並べ、アーチを作り、シルバーシートをかけ、土で押えて苗代完成。
最後に、苗代に水を溜められるように畝を作り、苗代完成
!!
土入れ 潅水 播種
覆土 軽トラへ積込み 苗代
   苗の生育状況
5月1日…やっと芽が出始めました。
5月4日…芽が出揃いました。
5月10日…だいぶ生育、しかしトンネルの真中付近の苗の色が少し赤くなって生育がだいぶ遅れぎみ、何が原因???
5月16日…生育にばらつきがでました。
初期の段階で水に浸け過ぎたのが原因だと思われます。
5月19日…一部を除き、だいぶよくなったので、ビニールを取りました。
5月20日…1回目の農薬使用
苗箱に殺虫・殺菌剤のブイゲットプリンスを散布。殺虫殺菌剤の使用は収穫まで、この一回のみです。
5月22日…まずまずの苗ができました。
明日田植なので各田んぼへ苗を運びました。

5月1日 5月4日 5月10日
5月16日 5月19日 5月22日
今年使用した農薬《ブイゲットプリンス》 白い粒が農薬です


           ・・・田んぼの準備・・・      
◆◆◆田植が出来るようにするまでに、トラクターで田んぼを4回ほど耕します◆◆◆
一回目の耕起
冬鋤…稲刈りの時田んぼが湿田状態でコンバインで練り上げたので、田んぼが乾いた2015年10月23日にトラクターで起しました。
夏山は2016年5月5日に耕起。
     
2回目の耕起
5月05日…ニソ2枚、ニソ小作2枚、向中畑
5月14日…夏山
土を細かくして、水取をしやすくし除草効果もあります。
   
ニソの水路掃除
5月14日…小川を堰き止め水を田んぼへ引きます。イノシシが水路の途中を壊しているので、壊れた部分は4インチのパイプをつないで、田んぼへ水を取入れます。
元肥散布
5月17日…今年は少し多めに散布、10a当り35`を目安に散布。
肥料成分(20`中の成分)
窒素10%・リン酸15%・カリ12%
       
水取(荒掻き)
5月17日…水田ハローを取付けたトラクターで水を入れた田んぼを掻き混ぜ圃場の水持ちを良くする作業です。
代掻き
水田ハローで掻き混ぜながら整地し、田植が出来るようにします

2日ほどおき、土がなじんでから田植をします。
       

                  ・・・田植~稲の生育・・・
    
田植
昨年8月に買換えた田植機の初おろしです。
5月22日…向中畑12a(苗24枚使用)
5月23日…夏山9a、ニソ2枚24a、ニソ小作25a(苗74枚使用)
他の田んぼも同じ苗取の設定で植え、全部で使用した苗は98枚。
10a当りの使用枚数は14枚、17枚も苗が残ってしまいました。設定変更が必要です。
苗の植付数はやや少なめかも・・・

 除草剤散布…2回目の農薬使用
今年から散布作業が楽になりました。
使用農薬…イノーバ
田植機に取付さ散布機で散布します。散布機のダイヤル調整で散布量を調整し適量散布する事が出来ます。
 
今年初めて使う田植機、昨年8月購入。 田植機に苗を乗せたところです。 田植の状況、キレイに植わります。
水を落とした田植前のニソの大きいほうの田んぼ。 田植 田植
5月24日…田植後の田んぼ。 田植機に取付けた除草剤散布機。
     

稲の生育状況5
5月24日…田植の翌日の田んぼです。
数日すると、分げつが始まります。
向中畑 ニソ小作(小) 夏山
6月6日…田植から13日目
分げつが始まり少し緑が濃くなってきました。だいぶ稲らしくなってきました。
鹿対策にテープを張りました。
 
向中畑 ニソ小作(小) ニソ(大)
アイガモ アイガモ アイガモ 6月6日…今年も向中畑にアイガモ2羽が、川からやって来ました。
雑草だけでなく稲も抜いてくれてます。

向中畑=ムコウナカハタと読みます
 
今年もやってきました  アイガモが抜いた稲 
向中畑 ニソ小作(小) ニソ(大) 6月14日…田植から1ヶ月
分げつが進み、緑が濃くなったように思います。
 
向中畑 ニソ小作(小) ニソ(大) 6月25日…1ヶ月と12日
あと数日で最高分げつ期をむかえます。

7月4日…3回目の農薬散布
ニソ(大)の約3aにコナギ等の広葉雑草が繁茂したのでバサグランの100倍液を30g散布。
イネ科雑草には効果の無い除草剤です。
背負い式動力散布機 バサグラン ニソ(大)

向中畑 ニソ小作(小) ニソ(大) 7月8日…1ヶ月半
最高分げつ期を過ぎた頃だです。         



7月17・21・26日…防獣対策
イノシシから稲を守るため、電気牧柵の内側に防獣ネットを取付、竹でネットを支えます。一人での作業なので行ったり来たりで時間がかかります。
向中畑 ニソ ニソの防獣対策
7月19日…穂肥散布
散布量は10a当り20`を目安に散布。
肥料成分
   窒素   リン酸    カリ
  16.0%  00.0%  16.0%
昨年は7月24日に散布。
 
幼穂 穂肥 動力散布機
幼穂 追肥用肥料 動力散布機で散布

ニソ(大) 夏山 出穂期 7月25日…2ヶ月
株元を見ると、穂袋がだいぶふくらんでいます。そろそろ出穂だと思います。
写真中央の夏山は今年は雑草が殆ど無く順調に生育中。
ニソ(大) ニソ小作(大) 穂揃い期 8月3日…
穂が出揃って稲の花が咲いています。
出穂から40日で刈取適期を迎えます。

8月12日…過燐酸石灰散布
散布量は10a当り20`を目安に散布。
穂がくるぶき始めた頃、食味向上と倒伏軽減の目的で散布しています。
リン鉱石から作られる肥料です。 
粒状過リン酸石灰 過燐酸石灰の成分 動力散布機で散布

ニソ(大) 夏山 乳熟期 8月16日…
実が充実し始めだいぶ頭をたれてきました。籾をつぶすとミルク状で甘いです。この頃からイノシシが、電気牧柵とネットを破って侵入してきます。
向中畑 トラクターとトレーラー 籾殻運搬 8月24日…
穂が色づき始めました。糊熟期から登熟期に入った頃です。
籾殻運搬用にトレーラーに枠を取付け。これで、2つの乾燥機の籾殻が全部入ります。
向中畑 ニソ(大) 稲穂 9月8日…
刈取適期を迎えました。今年は全体的に良く出来ていると思います。
下の写真3枚は、イノシシの被害を受けた田んぼです。左から夏山、ニソ(大)ニソ小作(小)。
現在の被害状況では、収量にはあまり影響しないと思っています。
稲刈りをしたいのですが・・・
コンバインの左クローラー(約8万円)の交換とオーガのラセン・ベアリング交換(約5万円)の修理からまだコンバインが帰って来ないので稲刈りが出来まっしぇん。
  
夏山 ニソ(大) ニソ小作(小)
毎日、田んぼの見回りをし侵入場所を特定して、電気牧柵を補強し被害が最小限になるようにしています。

        ・・・稲刈り・・・
9月10日…
コンバインが昼頃修理から戻ってきました。オーガからの異音が無くなり、切れかけていた左のクローラーも新品になりました。右のクローラーは昨年交換済み。
午後から稲刈り・・・
イノシシ被害の激しい夏山と道の悪い向中畑(ムコウナカハタ)を刈取、水分は28%くらいでした。。
雨の日が多く田んぼがの乾きが心配でしたが、思ったほどじるく無く、安心しました。
9月16日…
週間天気予報ではずっと雨でしたが、予報がはずれ天候が回復、早速稲刈。
ニソ小作(大)と(小)、ニソ(大)を刈取。ニソ(小)までは、たぶん乾燥機に入らなので後日刈取する事に。

雨の影響で田んぼは、かなりドカドカでした。
9月17日…
乾燥機2台を送風で一晩回すと、ニソ(小)が入る程度の空きができたので、ニソ(小)の稲刈り。
これで「ひとめぼれ」の稲刈り終了です。
 
コンバイン 軽トラと籾コンテナ 夏山のイノシシ被害
夏山の稲刈り 向中畑の稲刈り 向中畑への狭く危険な農道
ニソ小作(大) ニソ小作(大)、ドカドカです。 ニソ小作(小)
ニソ(大) ニソ(大) ニソ(大)
     

     ・・・乾燥・籾摺り・選別・計量・・・
乾燥前の籾の水分は28%〜25%。
籾摺り
9月16日…向中畑・夏山
製品34袋・屑米40`・反収8.10俵
10月4日…ニソ
製品36袋・屑米60`・反収7.50俵
10月4日…ニソ小作
製品33袋・屑米50`・反収6.32俵
合計
製品103袋・屑米150`・平均反収7.24俵
昨年より、増収となりました。
 
選別後の玄米 籾殻を減反田に運んで焼却
     






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