里山の米作り 減農薬栽培米

2017年 ヒノヒカリ
減農薬栽培に取組む、日々の農作業と稲の成長記録の紹介。
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        ◆ 種子は毎年原種を購入 ◆
種子注文…
1月…電話でJA安心院支店へヒノヒカリ種子40キロを注文、作付面積は158.1a。
かわの農園では、毎年JAから原種を購入し苗を育てています。
ヒノヒカリ種子 

                                   ◆ 田んぼの整備 ◆          
 
  ◆◆◆田んぼの排水作業◆◆◆ 田んぼの排水対策
昨年10月・・・
稲刈り後、渕ノ上19.6a・8.5a、大坪をバックホーで溝上げと整地。
これで田んぼが乾くようになります。
毎年鍬で溝の土上げをしていましたが、来年の溝上げ作業はなくなりました。


新貝も用水路から水が漏れ乾きが悪かったので排水パイプを埋設。





3月16日…渕ノ上5.6aの整地
昨年10月に排水パイプを埋め盤土だけは埋め戻し整地、やっと盤が乾いたので表土を広げ整地。
バックホーがあると便利、借物ですが。
  


3月…
田んぼの用水上の竹や雑木が伸び田んぼが日陰になるので、藪きりを毎年しています。
日当たりが良くなり、稲の生育が良くなります。
 バックホーで田んぼが乾くように溝上げと整地
新貝13.0aに排水パイプの埋設
  乾きの悪い渕ノ上5.6aに排水パイプ埋設 
田んぼの上の藪きり   藪きり終了

        ◆ 田んぼの準備 ◆
田んぼの耕起
3月~4月…春田耕起
排水を良くし、溝も上げていたので良く乾いていてスムーズに耕起が出来ました。
4月~5月にかけ2回目の耕起。
渕ノ上5.6a 渕ノ上8.5a  大坪30.7a
田んぼのあぜ塗り
5月…70万円であぜ塗り機を購入。イノシシが壊した畦がきれいになり、田んぼの保水力も良くなります。
 
あぜ塗り機を取付 畦塗り前 畦塗り機で畦塗り
畦塗り機取付け 畦塗り前 畦塗り
元肥散布
5月25~27日…
肥料が飛び散らないように田んぼに水を入れてから散布します。
JAの有機入りヒノヒカリ専用肥料を10a当り40キロを目安に散布。
ヒノヒカリ専用の有機入り元肥
元肥の成分 動力散布機で元肥散布
肥料成分・・・窒素12% リン酸12% カリ10%
水取(荒掻き)
元肥散布後、幅2mの水田ハローを取付けたトラクターで、田んぼをかき混ぜることを水取りと言っています。
水取 水取 幅2mの水田ハロー
前田(向中畑)9.4a…水取前と水取後 幅2mの水田ハロー 
代掻き
田植え3日前位に水田ハローで代掻きし綺麗に整地します。これで田植準備完了。
土が3日前後でなじみ、田植えがしやすくなります。
代掻きが出来ました。 代掻き
横に掻いた後、縦に掻いて仕上げます。

                                 ◆ ヒノヒカリの苗作り ◆        
種子消毒(農薬は使いません)
4月13日…
種子40キロを4㌔に小分けし温湯消毒器で消毒、種子を60度のお湯に10分間浸けます。
芽だしのため水路に浸けるのは26日の予定なので、消毒した種子を洗濯機で脱水し、種子が痛まないように冷房の効いた倉庫で保管します。
種子の小分け
種子の芽だし
4月26日…5月5日の播種に間に合うよう水路に浸け、芽だしをします。
5月04日…適度に芽が出たので水路から揚げ、洗濯機で脱水し水分を飛ばし播種出来るようにします。種まきは明日、一人では出来ないので子供や友達に加勢してもらいます。
洗濯機で脱水

播種機 今から種蒔 播種 種蒔・苗代作り
5月5日…妻・妹夫婦・次男・長女夫婦・次女の8人でヒノヒカリの種蒔。
265枚播種、
1箱当り播種量は150g。
苗箱を軽トラとトレーラーに積込み、田んぼに運んで、田んぼに並べます。
並べた苗箱にアーチをかけ、ビニールで覆い苗代完成。
今年も、にぎやかな種蒔でした。

夕方、父の7回忌の法事。
苗箱を田んぼへ ポールでアーチ作り シルバーシートを被せます
鍬でシートに土寄せ バックホーでシートに土寄せ ヒノヒカリの苗代完成

苗の生育状況
5月9日…
芽が出揃いました。
5月12日…
この位になると、カビの心配はなくなります。
5月15日…
やや生育にバラツキが出ています。
6月2日…1回目の農薬使用
苗265枚に殺菌・殺虫剤のブイゲットプリンスを1箱当り50g散布。
  
6月3日…
途中苗のバラツキがありましがその後順調に生育し、今年も良い苗が出来ました。
5月9日 5月12日 5月15日
殺虫殺菌剤 殺虫殺菌剤のブイゲットプリンス ブイゲットプリンス散布
 6月2日…ブイゲットプリンスを苗箱に散布
今年も順調に生育し田植えをむかえました。
        ◆ 田植と稲の生育状況 ◆
 
軽トラで苗運び 4条植え田植機 田植と同時に除草剤散布 田植
6月3日…大坪30.7a32箱、新貝13.0a20箱
渕ノ上12.7a18箱
大坪30.78aは坪当たり37株植え
6月5日…渕ノ上31.7a38箱・8.5a16箱
5.6a8箱、宮田6.6a12箱、前田9.8a14箱
6月6日…
コウラダ18.8a28箱、小平口1.7a4箱
6月8日…渕ノ上19.6a36箱、坪当たり47株植えで苗取りは多めに設定。。
育てた苗は265枚、使用した苗は226枚でした。10a当りの使用枚数は14.3枚でした。

除草剤散布(2回目の農薬使用)
昨年から除草剤は、イノーバ1㌔剤を使用。田植機に取付けた散布機で散布します。
10a当り散布量…1㌔
  
除草剤 除草剤散布機 除草剤のイノーバ1㌔剤
渕ノ上31.7aの田植 坪当たり42株で植えた渕ノ上31.7a 坪当たり47株植えの渕ノ上19.6a

稲の生育状況
6月16日…田植から1週間ほど
根が活着し色が出てきました。

◆◆◆稲の生育状況◆◆◆
6月28日…田植から3週間ほど
分げつが進み、緑がだいぶ濃くなってきました。
広葉雑草用除草剤 背負い式動力散布機で散布 3回目の農薬散布
バサグランは広葉雑草が繁茂した所だけに背負い式動力散布器で散布します。田植靴を履いて、散布器を背負い田んぼの中を歩いて散布するので結構大変な作業です。
7月17日…渕ノ上8.5a、新貝1.30aの約半分に散布
7月19日…渕ノ上31.7aの2割位とと5.6aの半分に散布
7月22日…コウラダ18.8aの2割ほどに散布。
バサグラン…広葉雑草専用の除草剤でヒエ等のイネ科雑草には効果がありません。
田んぼの溝切り
田んぼの乾きをよくするために行います。
7月13日…渕ノ上31.7a・19.6a、大坪
7月14日…渕ノ上8.5a
田植靴を履いて柔らかい田んぼの中を歩くので大変な作業です。
 
溝切機 稲の間に溝開け 溝切した田んぼ
ヒノヒカリ専用追肥 ヒノヒカリ専用追肥 動力散布器で散布 穂肥え散布
8月2日…全面積の158.1aに散布
値段は高いですが安心院有機栽培穂肥専用(有機入り化成肥料)を使用しています。
肥料成分
窒素14% リン酸3% カリ12%
8月13日…田植から2ヶ月と少し、穂肥えが効いて草丈も伸び葉も茂り色も濃くなっています。
コウラダに青虫の食害発生、たぶん減収になります。農薬は散布しません。
渕ノ上5.6a 渕ノ上31.7a 大坪30.7a
8月27日…
穂肥え散布から3週間と少し、花の時期を過ぎて乳熟期を迎える頃です。
渕ノ上8.5a 大坪30.7a 渕ノ上31.7a
8月31日…過燐酸石灰158.1aに散布
穂がくるぶき始めたので10a当り20キロ散布。食味の向上と倒伏軽減の為に毎年散布しています。
粒状過燐酸石灰 肥料成分 動力散布機で散布
9月5日…だいぶ実が充実し穂がだいぶ垂れてきました。
稲刈りまであと1ヶ月ほどです。
10月8日…害獣対策
渕ノ上の山側は電線を水路の両側に張り、さらにネットを張り厳重な害獣対策をしています。これでも入られる事があります。
渕ノ上5.6a 渕ノ上19.6aから8.5a 前田9..4a
10月8日…実りの秋
今年は大変良く出来たと思います。
ただ、刈り取り時期に雨が多く大変です。

     ◆ 収穫作業 ◆   
◆◆◆ 稲刈り ◆◆◆    
籾運搬用コンテナ コンバイン用トレーラー トラクターで牽引 今日から稲刈り!!
籾運搬コンテナを用意し、コンバインをトレーラーに積込み田んぼまで運搬。トレーラーは、お世話になる知人から頂きました。
今年も9月下旬に雨が多く、乾きの悪い一部の田んぼはドカドカの場所がありました。
今年の稲は、ここ最近では一番の出来だと思います。
10月1日…渕ノ上12.7a、大坪30.7a
大坪は少し残し
10月4日…新貝、大坪の残り
コウラダ18.8a、小平口1.7a
10月9日…宮田、前田、渕ノ上5.6a
渕ノ上19.6a
10月10日…渕ノ上31.7a・8.5a
12日からずっと雨の予報だったので頑張って終わらせました。
収穫した籾は軽トラに積んだコンテナで運び、乾燥機に横付けしコンテから直接乾燥機に籾を移します。
渕ノ上19.6aの稲刈り 収穫した籾をコンテナへ 渕ノ上19.6a稲刈り終了
軽トラとコンバイン 渕ノ上31.7aの稲刈り コンバインの足回りは泥だらけ!

◆◆◆ 乾燥・籾摺り・選別・計量 ◆◆◆    
乾燥機は15石と14石、乾燥機した籾は籾摺り機で脱ぷし、計量選別機で計量・選別をします。
選別機の網は1.8mmを使用し屑米と玄米(製品)に選別します。
製品は計量器で30.5㌔に計量します。
乾燥・籾摺り 計量選別機 30.5㌔に計量中
乾燥機と籾摺り機  計量選別機  30.5㌔に計量中
計量選別機で計量した玄米は、昔から使用している台秤で再計量し重さが間違いないか再確認しています。

籾摺り・・・
10月2日・5日…新貝・大坪・渕ノ上12.7a
製品96袋・屑米110㌔・反収8.51俵
10月5日…コウラダ、小平口
製品28袋・屑米30㌔・反収6.83俵
10月10日…渕ノ上19.6a
製品30袋・屑米50㌔・反収7.65俵
10月10日…宮田、前田、渕ノ上5.4a
製品30袋・屑米50㌔・反収7.01俵
10月18・24日…渕ノ上31.7a・8.5a
製品69.8袋・屑米95㌔・反収8.68俵
合計
製品253.8袋・屑米345㌔・平均反収8.03俵
生籾の水分は23%~28%程、稲の出来が良く昨年より増収となりました。
  
計量した米を昔から使っている台秤で再計量  
選別前の玄米 屑米 選別後の玄米
選別前の玄米 選別後に出る屑米 選別後の玄米(製品)
選別前の玄米  屑米  選別後の玄米(製品)
籾摺りで出る籾殻は、枠を組んだトレーラーに積んで田んぼへ運び焼却。
籾殻を下ろすのはバックホーで掻き下ろします。これで今年の、米つくり終了!!

籾殻運搬用トレーラー バックホーで掻き下ろし 籾殻は焼却







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