里山の米作り 減農薬栽培米  

2017年 ひとめぼれ
減農薬栽培に取組む、日々の農作業と稲の成長記録の紹介。
写真をクリックすると大きく表示されます。


     ・・・種子は毎年原種を購入・・・
 
ひとめぼれ種子注文…
1月…電話でJA安心院支店へひとめぼれ種子20キロを注文。作付面積は、71.1a。
かわの農園では、毎年JAから原種を購入し苗を育てています。
ひとめぼれ種子 


                  ・・・田んぼの整備・・・
バックホーで排水パイプの改修
ニソ小作(大)横の池の排水パイプが詰まり山から出る水が抜けなくなったのでパイプの埋めなおし。
4月29日・・・
幅の狭いバケットに交換し、田んぼを掘っていたらコンクリートの壁が出たので工事は一時ストップ。
4月30日・・・
大一建設に発電機と電気ピックを借りコンクリートの壁ハツリを2時間ほど、結構な重労働でした。
溜まった水を流し、VU75のパイプの設置し、バックホーで埋め戻し。
畦を作り
、田んぼを整地し作業終了。
バケット交換  排水溝掘り コンクリートの壁
ハツリ完了 溜まった水の排水  パイプの設置 
 排水溝の埋め戻し 畦作り 作業完了 


           ・・・ひとめぼれの苗作り・・・      
   
 種子消毒(農薬未使用)
4月13日…毎年お世話になる知人宅で種子の温湯消毒をしました。
4`づつ4袋に分け温湯消毒、60度のお湯に10分間浸した後は、水で10分ほど冷却し種子消毒完了。
今年は水を溜めた桶に浸け、毎日水を替え芽だしを行いました。
  
種子の小分け 種子消毒 水で冷却
 種まきと苗代作り
4月20日…芽が適度に出揃ったので籾を上げ洗濯機で脱水、夕方苗箱140枚に土入れ。
4月21日…午後より種まき・苗代作り
バックホーで苗床作り。
妻・母の3人で作業。20`を播種機に入れ播種、播種枚数129枚。
軽トラに積込んで田んぼへ・・・
苗代に苗箱を並べ、アーチを作り、シルバーシートをかけ、土で押えて苗代完成。
芽が出た種子 苗代の苗床作り 播種
軽トラへ積込み 苗の伏せ込み 苗代完成
   苗の生育状況
4月28日…芽が出揃いました。
4月30日…カビの気配も無く、順調に生育中。
5月04日…ここまで育つと、カビの心配はなくなります。
5月06日…久々に良い苗が出来ました。両サイドを開放。
5月08日…適度に苗が伸びたので、ビニールを取りました。
5月19日…1回目の農薬使用
苗箱に殺虫・殺菌剤のブイゲットプリンスを散布。殺虫殺菌剤の使用は収穫まで、この一回のみです。
4月28日 4月30日 5月4日
5月6日 苗箱に散布する殺虫殺菌剤のブイゲットプリンス


           ・・・田んぼの準備・・・      
◆◆◆田植が出来るようにするまでに、トラクターで田んぼを4回ほど耕します◆◆◆
狭い農道 3月 春田耕起 2回目の耕起 トラクターで田んぼの耕起
向中畑の最初の耕起と2回目の耕起です。
左の写真は、向中畑に行くための農道、29馬力のトラクターで通ることが出来ました。
水取り 仁惣(ニソ)の耕起
3月・・・春田耕起(1回目の耕起)
5月・・・2回目の耕起
5月・・・水取り
田んぼに水を入れ、元肥を担当30`散布し水田ハローでかき混ぜます。
5月・・・代掻き
田植えが出来るように、水田ハローで田んぼをかき混ぜながら整地します。
これで、田植え準備完了
!!
2日ほど置き土がなじんだら田植えをします。
ハローは自動深耕・自動水平付き 水取り終了 代掻きの終わった田んぼ
ニソの水路掃除
5月…小川を堰き止め水を田んぼへ引きます。イノシシが水路の途中を壊しているので、壊れた部分は4インチのパイプをつないで、田んぼへ水を取入れます。
水の取り入れ口の小川 小川の水をパイプで水路へ 田んぼへの水路
ひとめぼれ用の元肥 元肥の窒素・燐酸・カリの成分 元肥はエンジン付きの噴霧器で散布 元肥散布
5月…10a当り35`を目安に散布。
肥料成分(20`中の成分)
窒素10%・リン酸15%・カリ12%
       

                  ・・・田植~稲の生育・・・
    
田植
5月22日…
向中畑12a(28枚)
夏山9a(16枚)
ニソ2枚24a(40枚)
ニソ小作25a(36枚)
、全部で使用した苗は120枚。
10a当りの使用枚数は17枚、
田植機設定・・・24取り
苗取り・・・やや多め
ニソ小作は苗取り標準設定に変更。
 除草剤散布…2回目の農薬使用
使用農薬…イノーバ
10aあたり1キロ散布
田植機に取付さ散布機で散布します。散布機のダイヤル調整で散布量を調整し適量散布する事が出来ます。
 
4条植えの田植え機 田植機に取付けた除草剤散布機 除草剤・・・イノーバ1キロ剤
水を落とした田植前のニソの大きいほうの田んぼ。 ニソの田植 ニソの田植
田植終了・・・ニソ(大) 田植えの終わったニソ 田植えの終わったニソ小作(小)
     

ニソ小作(大) ニソ小作(小) ニソ(大) 稲の生育状況
5月29日…田植から1週間。
根が活着し肥料を吸収して色が出てきました。
今年は、イノシシと鹿対策として鉄パイプ・鉄筋を購入しネットをピンと張りました。
向中畑 ニソ小作(小) ニソ(大) 6月6日…田植から2週間
分げつが始まり少し緑が濃くなってきました。だいぶ稲らしくなってきました。
 
ニソ小作(小)の食害 ニソ小作(小)の食害 ニソ小作(小) 6月16日…鹿の食害です。
ニソ小作2枚が鹿に食べられました。
この後、鹿がネットを越えられないようにテープを張りました。
対策空しく、この後3回ほど食害に・・・
これだけやられると、減収になります。
向中畑・夏山・ニソは鹿の被害無し。

6月28日…田植から1ヶ月
分げつが進み、緑が濃くなりました。
6月24日にニソ小作がまた鹿の食害に・・・
これが最後の食害でした。
 

7月1日…3回目の農薬散布
ニソの約10aにコナギ等の広葉雑草が繁茂したのでバサグランの100倍液を散布。
雑草が繁茂すると減収につながります。
広葉雑草のみに効果がありイネ科雑草には効果の無い除草剤です。
背負い式動力散布機 バサグラン 雑草
7月8日…田植えから1ヶ月半
最高分げつ期を過ぎた頃だです。        
もう少しすると幼穂が形成され始めます。

7月22日…穂肥散布
散布量は10a当り20`を目安に散布。
肥料成分
   窒素   リン酸    カリ
  16.0%  00.0%  16.0%
昨年は7月194日に散布。
 
ひとめぼれの穂肥 ひとめぼれの穂肥
動力散布機で散布
稲の花 田んぼの見回り 夏山(田んぼの場所の名前) 7月27日…田植えから2ヶ月
稲の花が盛りとなっています。
この頃から、毎日田んぼの見回りです。
写真右、夏山は雑草が殆ど無く順調に生育中ですが少し色が良すぎ。
8月12日…過燐酸石灰散布
散布量は10a当り20`を目安に散布。20`以上入れるので担ぐ重さは40`以上になります。
穂がくるぶき始めた頃、食味向上と倒伏軽減の目的で散布しています。リン鉱石から作られる肥料です。 
過燐酸石灰の成分 動力散布機で散布
向中畑・・・イノシシが侵入しています。 ニソ小作(小) ニソ(大) 8月14日…
実が充実し、籾をつぶすとミルク状で甘いです。向中畑は電線を切りネットを破ってイノシシが浸入、被害は少しです。
向中畑に咲くコバギボウシ 色づいてきた稲穂 ニソ(大) 8月27日…田植えから3ヶ月
穂が色づき始めました。糊熟期から登熟期に入った頃です。
田んぼの周りには、山野草がイッパイ咲きます。写真は向中畑に咲くコバギボウシです。
9月2日…ニソ小作(大) 9月2日…ニソ小作(小) 9月4日…ニソ(大) 9月2・4日…田植えから3ヶ月半
刈取適期を迎えました。今年は向中畑の出来が良くないですが、ニソ小作2枚が今まで最高の出来になっています。

        ・・・稲刈り・・・
9月4日…
朝から向中畑の稲刈りへ,雨が降り出し一時中断後、 向中畑の残り、ニソ(大)ニソ小作2枚の稲刈り。
ニソ小作(大)の稲刈り中にマムシが出てきました、今年これで9匹目のマムシです。鎌で一撃!!
9月6日…
ニソ(大)の稲刈り。
9月9日…
夏山、ニソ(小)の稲刈り、これでひとめぼれの稲刈りは終了。
今年は田んぼが良く乾いていたのでコンバインも汚れる事無く、スムーズに稲刈りができました。
綺麗な稲穂です ニソ小作(大) 軽トラへ籾を移しています
今年9匹目のマムシ ニソ小作(大)よく乾いています 昨年はドカドカ、今年は大変良く乾きました
綺麗な稲穂です コンバインから籾をンテナへ 軽トラに積んだモミ運搬用コンテナ

     ・・・乾燥・籾摺り・選別・計量・・・
 乾燥前の籾の水分は30%〜25%。
籾摺り
9/4…ニソ小作、向中畑
製品57袋・屑米70`・反収7.48俵
9/6…ニソ(大)
製品31袋・屑米40`・反収7.75俵
9/26…夏山、ニソ(小)
製品21袋・屑米30`・反収8.08俵
合計
製品109袋・屑米140`  平均反収7.67俵
昨年より増収、ここ数年右肩上がりで収量が増えています。
天候のおかげだと思います。
 
今年も無事、ひとめぼれの収穫を終えることが出来ました。
選別後の玄米 
 籾殻は田んぼに運んで焼却







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